幸福

皆んな上手だ、どこで習つたのかうまい、一人々々に病的な美くしいなつこ相な特色をもつて居る。病氣上りのやうに美くしいこれ等の少年や青年は息づまる工場から出て來て青空の輝く下にちらばり心から讃め合つたりうまく冷やかしたり、一つの球で遊んでゐる。雜り氣の無い快活なわざとらしくなく飛び出し出た...

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野球

[#2字下げ]野球[#「野球」は中見出し]

王子電氣會社の前の草原でメリヤスシヤツの工場の若い職工達がノツクをして居る。晝の休みの鐘が鳴るまで自由に嬉々としてめい/\もち場所に一人々々ちらばり原の隅から一人が打ち上る球を走つて行つてうまく受取る。十五人餘りのそれ等の職工は一人々々に...

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日が暮れて道を行く旅人は

日が暮れて道を行く旅人はせつかちに歩いても歩いても、思ふ所に達せず廣大な夜の潮に押し流され、道を誤つて居るかと不審を起して立止れば、天體はぐる/\廻り、眠たい眼をこすれば稻妻が發し狐に廻されてゐるやうに恐くなります/\せつかちに急いで行けば、幾度も石に躓き餘りに夜は大きく、人間の小さな...

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